ひとことで住宅ローンといっても、金利タイプや返済方式にはいくつかの種類があります。
基本的な住宅ローンの種類と選び方を確認しておきましょう。
住宅ローン負担に影響する3つの要素
住宅ローンの利息の額に影響するのが、「借入額」、「金利」、「返済期間」の3つです。
借入額が少ないほど利息が少なく済みますし、同じ借入金なら金利が低いほど、借入期間が短いほど、支払う利息は少なくなります。
このため、住宅ローン負担を減らすためには、頭金を用意して借入額を減らし、なるべく金利が低い住宅ローンを探すことが重要です。
返済期間」は短いほど、総支払利息は少なく済みますが、その分月々の負担は増えることになりますので、バランスも大切です。
2種類の返済方法
住宅ローンの返済方式には「元金均等返済方式(以下、元利均等)」と「元金均等返済方式(以下、元金均等)」の2種類があります。
「元利均等」は元金と利息を合わせた毎月返済額が一定なので、生活設計が立てやすいというメリットがあります。
一方「元金均等」は元金部分のみが一定で、その時点でのローン残高に応じた利息が毎月返済額に上乗せになるタイプ。
ローン残高が減るのに応じて利息額も減りますので、当初の支払いが多いものの年数経過とともに毎月返済額が減っていきます。
現在の主流は「元利均等」タイプとなっており、「元金均等」は取り扱いのある金融機関が限られています。
3つの金利タイプ
住宅ローンには、借り入れたときの金利が固定される期間によって「固定金利型」、「固定金利選択型」、「変動金利型」の3つの金利タイプがあります。
変動タイプや固定期間が短いタイプほど適用金利は低くなりますが、毎月返済額が市場金利によって変動するリスクがあります。
逆にフラット35に代表される「固定金利型」は、適用金利は高めですが、毎月返済額は常に一定です。